InkTestWpf(手書きノートアプリのデモ)を公開しました
InkTestWpf(という名前の手書きノートアプリのデモ)を公開しました.
学部2年の頃に授業の一環として作ったものです.
技術デモという側面が強いのであまり実用向きではありませんが,我ながら,なかなか良く出来てるんじゃないかなーと思います.
こんな感じで,手書きした文字が認識され,同じ場所にテキストとして配置されます.
感覚としては「ぼくのかんがえたさいきょうのOneNote」という感じです.
これだけ見るとなんかすごいことやってそうな気がしますが,ストロークの文字認識などはWindowsの認識エンジンに丸投げしてるので,認識部分のコードはとてもシンプルです.工夫してる点はInkCanvas芸で頑張ってるところでしょうか.
4年前のコードを引っ張り出してきたものなので,手元では確認してませんが頑張ればビルドできるはずです.
Windows Vista™ および .NET Framework 3.0 ランタイム コンポーネント用 Microsoft® Windows® Software Development Kit
を見つけるのが一番大変なんじゃないかなー.たぶん.
File2BMPを公開しました
任意のバイナリファイルを有効なビットマップファイルに変換するツール,File2BMPを公開しました!
こちらは,以前にビットマップファイルに対応しているAmazonプライムフォトに任意のデータをアップロードするために作成したツールです.*1 ydkk.hateblo.jp
ファイルサイズが4.3GB*2よりも大きい場合は,Bitmapファイルヘッダの bfReserved1
と bfReserved2
も使用することによって,最大9.2EB!*3までのファイルサイズに対応します.*4
また,特にデータを加工しないため,高速に動作することも特徴です.
LFS2S3Proxyを公開しました
Switch用のオーディオミキサを作る話(その2)
ydkk.hateblo.jp の続きです.
だいぶ間が空いてしまいましたが,実際にミキサを作るまでの手順を紹介します.
まずは適当に回路*1を起こして
ブレッドボードで試作
— social.0ko.me/@YDKK (@YDKKK) 2018年2月19日
動作確認ができたら基板に起こして
適当に基板も起こしたので届いたら組み立てる pic.twitter.com/QGK2ojTCHt
— social.0ko.me/@YDKK (@YDKKK) 2018年2月19日
中華メーカ*2に基板を発注して
基板届いた! pic.twitter.com/CFnxIDbF4C
— social.0ko.me/@YDKK (@YDKKK) 2018年3月15日
部品をはんだ付けして完成!
原稿書くのしんどくなってきたので気分転換にイカミキサーのはんだ付けしてた。
— social.0ko.me/@YDKK (@YDKKK) 2018年3月15日
回路も問題なくていい感じ。 pic.twitter.com/8Ab8W6oMs9
必要な部品はこんな感じ*3
秋月で揃えられる部品で組みました. 基板代を含めても一個あたり1500円もしません. 地味に良い部品を使っている部分や,オペアンプの負電源の生成にICを使っている部分などをどうにかすれば,あと500円ぐらいはコストを下げられそうです.
3Dプリンタがあればケースも作ったのですが,無いのでAmazonで適当なクリアケースを購入.
ケースに詰めてみた
— social.0ko.me/@YDKK (@YDKKK) 2018年3月17日
半分空いてるからバッテリー駆動化とかできそう pic.twitter.com/4zI7FvROTc
電源はUSBから取っていますが,余裕のあるケースにしたら半分ぐらい余っちゃったのでバッテリー駆動化なんかも出来そうです.
肝心の使い心地ですが,特にノイズもなく*4狙い通りマイク信号への混入も発生しません! 大満足の仕上がりです. オーディオ系の工作は初めてでしたが,安価でイカのプレイを快適にすることができました. SwitchのVCで似たような不満を抱えている方は,是非ミキサ自作に挑戦してみると良いと思います!*5
オペアンプの回路は,次に示すサイトなどを参考にしました.
簡単なオーディオミキサー
自作オーディオミキサー 〜オペアンプ加算増幅器〜
*1:1倍の反転増幅回路です.出力波形が反転してしまいますが,ゲーム用だし別に良いかなぁと.
*2:今回はFusion PCBを使いました.
*3:当初はUSB Mini-BとMicro-Bの両方を使える想定でいたのですが,なんと秋月の変換基板にはピン互換が無かった… https://twitter.com/Tiryoh/status/978644360450330625
*4:電源をSwitchもしくはPCなどの接続先のデバイスから取ると,グラウンドループノイズ?が発生する場合があるので,別電源にするのがベストです.
*5:HORIもどうせなら単体でこんな感じの周辺機器出せば売れると思うんだけどなぁ.
Switch用のオーディオミキサを作る話(その1)
はじめに
タイトルの通り,オペアンプを使ってNintendo Switch用のオーディオミキサを作りました.
そもそも何故こんなものを作ったのかを説明するために,まず現状のSwitch周りの配線の様子を次に示します. どうしてこうなったという感じの構成*1ですが,そこはひとまず置いておいて,今回作ったのは図の下部にある赤線で囲ってあるミキサの代わりになるものです.
SwitchにはVC機能が搭載されていないので,通話しながらゲームをプレイしようとすると必然的にゲーム音とVCの音声を混ぜる必要があります.スピーカ出力でプレイする場合は,それぞれの出力を別々のスピーカから出すことで簡単に解決できますが,ヘッドセットでプレイする場合はひと工夫する必要が出てきます.
解決策
この問題の解決には皆それなりに悩んでる*2ようです.
簡単な方法だと
【正規代理店】belkin マルチイヤホンスプリッターイヤホン分配/分岐 ロックスター ブルー F8Z274btBLU
- 出版社/メーカー: Belkin Components
- 発売日: 2013/11/01
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (1件) を見る
こんな感じの簡易ミキサを使ったりすることなどが考えられます.簡易ミキサを使う上で注意する必要があるのは,ヘッドセットなどによっては端子が4極になっていたりする場合があるので,そこでさらに分配ケーブルなどが必要になる可能性がある点です.
私は,配線が煩雑になりそうということもあり,この問題の解決にAIR STEREOのミキサ部分を使うことにしました.
【Nintendo Switch対応】ゲーミングヘッドセット AIR STEREO for Nintendo Switch スマートフォン向け「オンラインロビー&ボイスチャット」アプリ対応
- 出版社/メーカー: ホリ
- 発売日: 2017/07/27
- メディア: Video Game
- この商品を含むブログを見る
どうやら任天堂?もこの問題を認識しているらしく,HORIからSwitch向けのライセンス製品として販売されているヘッドセットのAIR STEREOには,ゲーム音とVC音声を混ぜられるミキサ*3が付属しています.
わざわざこんな図が添えてある
流石はこの用途専用のミキサなだけあり,目的にピッタリです.配線回りもシンプルになるのでずっとこのミキサを愛用していました*4.
問題点
しかし,使用しているうちにこのミキサには問題があることに気が付きます.それは,上に挙げた簡易ミキサと同じように入力を単純に混ぜているだけなので,それぞれの入力が逆流してしまうということです.
単純に逆流するだけならばそれほど問題は無いのですが,前段の出力インピーダンスが低くてGNDが揺れるのか*5,大きめの音を再生すると何故かそれがマイク入力に混ざってしまうのです.結果として,エコーが発生してしまったり,PCで再生した別の音がマイク入力に混ざってしまったりする現象が発生しました.幸いDiscordには入力感度の調節機能が付いているので,コレを低めに調節することで音が混ざることは避けされますが,あまり下げ過ぎると今度は声を大きくしないと自分の声が相手に届かなくなってしまいます.また,単純な音量調節機能しか付いてないSkypeなどで問題になります.
そこで,代わりになるミキサをオペアンプを使って作ることにしました.
その2へつづく
技術の力で運用を楽にする ほか3本
はじめに
さて、今年ももう残り少なくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今日の記事は、次の3本立てです。
- 技術の力で運用を楽にする
- 手軽に画面をGIF動画でキャプチャする
- バックアップは忘れずに